5.1.6 ガイド:教師および学習者としてのマネージャー
マネージャーの悪例
おバカなマネージャー
マネージャーになった途端に学習を止めてしまう人
すべての作業時間をレポートやパフォーマンス評価などの管理作業に費やす人
プロフェッショナルマネージャー
学習はやめないが、人気のあるマネジメントの書籍だけを読む人
プロダクト開発の作業には全く関わらない
「プロのマネージャーは何でも管理できる。実際の仕事を理解する必要はない」と勘違いしてる人
LeSS のマネージャー
すべてのことに対して生涯学習者である
マネージャーになったときだけでなく、最新のドメインと技術を確かなものにするために絶えず触れ続け、今日の現実を理解しようとする
リーン思考のプラクティスである「教師としてのマネージャー」を実践する
マネージャーは最高の技術者やドメインの専門家でなければならないということではない
業界動向と最新の技術スキルの両方の理解をコーチとして向上させるために使う
こういう行動がおすすめ
時々チームのバグを修正する
プロダクトを使い、テストする
コメントしなくてもコードレビューに参加する
ユーザーを訪問または観察する
(おそらく捨てることになるが)コードのリファクタリングをする
最新の業界紙を読む
仕事をしているチームメンバーとペアで作業をする
何かを自動化する
コミュニティに参加する
国の文化
一部の国では「教師としてのマネージャー」の実践が遥かに難しく、他国よりも多くの努力が必要になる
エンジニアリングを重視し、知識のあるマネージャーの伝統を持っている国もあるが、そうでない国のマネージャーは「自分のキャリアの中でその段階は通過した」という文化のため、技術に関わり続けることがほとんどなくなってしまう